『Leica M10』を購入した時、使用できるレンズは50mmと90mmだけでした。広角レンズが欲しいなと思いつつも、お財布はボディで精一杯。『Leica ズミクロン M35mm F2.0 ASPH.』は将来的リストに入れ、手頃でシャープな写りの35mmレンズを探しました。
そして選ばれたのは『Carl Zeiss C Biogon T 35mm F2.8 ZM』。開放絞りがF2.8と単焦点レンズとしては少し暗いと思われてしまうスペックですが、その代わりにコンパクトなのが嬉しいポイントです。気軽にスナップ撮影するには大きさと軽さは意外と重要。レンジファインダーで瞬間的にピントを合わせるために絞っていることも多いので、この開放絞りでもあまり問題はないでしょう。
今回は新潟県の越後湯沢に行って来た際に撮影した写真。このレンズを装着して散歩に出掛けることは何度かあったのですが、思ったような写真が撮れていませんでした。『M10』にまだ慣れてないからなのか、35mmの画角が広いからなのか、とにかくしっくり来てない感じ。撮影していけば、自然と使えるようになるでしょう…
まずは湯沢の街を散策。湯沢には何度かスキーをしに来たことがありましたが、それももう10年くらい前の話。スキーシーズン以外で来たのは初めてのような気もします。
のどかな温泉街を歩き、ゴンドラの駅へ。高原でスキーをしていた時と変わっていませんでした。時間もあったので、ゴンドラに乗って高原に行ってみることにしました。
上まで登ると、広角レンズで良かったと思える風景が広がっていました。雪は山脈の頂上付近のみ。この辺りは針葉樹が多いのか、紅葉している木々は少なめでした。まだ時期が早いのかもしれませんが。
バリカンで刈られた頭のようになっている山。一目でスキー場だとわかりますね。雪景色と違って、鬱蒼とした木々の中にスキー場があるという印象を強く感じます。
高原は想像していたよりも寒く、ダウンを持って来れば良かったと後悔しました。風が強かったのも想定外。歩き回ってみましたが結局寒く、レストランでコーヒーを飲んで温まりました。
斜面にぽつんと置かれたソファー。何故こんな所にといった感じでした。山々を背景に自撮りの動画を撮るのには良さそうとも思いましたが、散策している人々に見られるのは恥ずかしそうです。
高原の散策を終え、再び街を歩くことに。変わらない風景だなと思っていましたが、昔は無かった足湯ができていました。タオルを持っていなかったので今回は浸かりませんでしたが、次回訪れた際には利用してみたいです。
紅葉したように赤くなった紫陽花。紫陽花は来年咲かせるために、咲き終わる前に選定してしまうことが多いのですが、そのままの越しておくと緑や赤に色が変わります。枯れかけの紫陽花も味があり、私は好きです。
都会の騒がしさから解放され、少しリフレッシュできた湯沢。人も少なく、のんびりと過ごすことができました。念のため50mmのレンズも持っていましたが、今回は35mmに少しでも慣れたい思いが強かったのでレンズ交換はなし。50mmで撮影していればもっといい写真が撮れたかどうかはわかりませんが、最近はなるだけ1つの機材で粘るようにしています。色々な機材を持って行けば、臨機応変に対応しやすいのですが、逆にどれを使うか迷いが生じ、撮影に集中できていない気がします。気軽に撮影を楽しむには最低限の機材で出掛けるのが良さそうです。
コロナの感染状況が落ち着き始めましたが、まだマスク無しや大人数での撮影会・飲み会は難しいでしょう。以前のように友人らと集まって、写真やカメラの話をしながらお酒を飲める日はもう少しお預けですかね。
それではまた。