2022年10月5日にニコンの一部製品が値上げになるということで、私も何か欲しいものはないかと調べていました。リストにあったレンズで、気になっていたのが『Nikon NIKKOR Z 40mm F2』。マップカメラやキタムラでは3万円を切るお値段でした。
久しぶりの登場になる『Nikon Z6』。私の持っているスタンダードなフルサイズ機と言えばこの1台です。少し前にこの『Z6』も旧製品となり、第二世代へ時代が流れています。しかし、旧製品だからと言って写真の質がガクンと落ちるわけでもありません。まだまだ、撮るには十分なスペックでしょう。作例を撮る時にはお世話になります。
さて、3万円のレンズってどうなのか正直わかりませんでしたが、「Zのレンズなら大丈夫」という謎の安心感があり、『NIKKOR Z 40mm F2』を買ってしまいました。
撮影をしてみてすぐに、このレンズは面白いと実感。開放絞りと絞った時の描写が違うのです。まず、F2では柔らかい描写。逆光や被写体までの距離が近い場合に体感しました。しかし、F4まで絞るとZレンズらしいカッチリとしたキレのある描写に。「オールドレンズなのか?」と思うくらいの変化の仕方でした。
立体感のある1枚。この写り、何かに似てるなと思っていましたが、その答えはズミクロンでした。『Leica Summicron M50mm F2 4th』を所持しており、スナップ撮影では1番使っているわけですが、写真の空気感が似てるのです。もちろん、ピント面のシャープ具合などの細かい部分は違いますが、雰囲気がそっくり。2枚並べられたら、どっちがどっちだとぱっと見ではわからないと思います。
吊るされたニンニク。明るい写真は柔らかい描写で、このように暗い写真は黒が締まります。開放絞りでは周辺減光も若干あるので、日の丸構図でうまく活用すれば主題が引き立つことでしょう。
こちらは目にキャッチライトが入って可愛らしい狸の置物。最短撮影距離が0.29mで最大撮影倍率が0.17倍なのでマクロレンズのように撮影はできませんが、料理の写真は十分に撮れると思います。また、40mmの焦点距離は50mmのレンズで引かなければならない場面もなくなるので良いのではないでしょうか。
気付けば10月も終わりが近づいています。暗くなるのも早いので、夜スナップがしやすいです。飲み屋街を歩いていて見つけた建物。一瞬、海外の街角のように感じました。
最後に開放F2、最短撮影距離、逆光という条件での1枚。今回の撮影で1番気に入ってる写真が撮れました。
柔らかい描写とシャープな描写の2面生を持った『NIKKOR Z 40mm F2』。AFが使えるオールドレンズのような気分で最高です。このレンズは『Nikon Z30』で運用しようと考えてましたが、『Nikon Z9』に常に装着していても楽しめそうです。
価格改定が実施された今でも、その値段は3万円ちょっと。素晴らしい…私のお気に入りのオールドレンズ『Leica ズマール L50mm F2 クローム』は約5万円で購入しました。あのレンズも開放絞りと絞った時の描写が変化します。『NIKKOR Z 40mm F2』は『ズマール L50mm F2 クローム』ほどの開放絞りでぼやけたり、グルグルしたりしませんが、感覚が似ています。間違いない、買いの1本です。
最後に告知です。
今年の11月22日~11月27日までの期間、デザイン・フェスタ・ギャラリー原宿で行われる写真展に私も出展いたします。このブログを読んで、私の写真に興味を持ってくれたという方がいらっしゃったら嬉しいです。作品の内容も、紹介できればいいなと思います。お楽しみに。
それではまた。
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