お撮みカメラ日記

カメラと写真のちょっとした記録。

#27 Nikon NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

Nikon Z9』が手元に来る前にレンズが来てしまいました。まあ、『Z9』の予約が遅れ、半年以上待つ羽目になったので、同じ過ちはしたくないと予約開始と同時に予約したことで発売日に手に入れることができたのです。

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

購入したのは『Nikon NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S』。初めて超望遠レンズを買いました。本来なら『Z9』で運用すべき1本ですが、私の『Z9』はまだ存在していないので『Nikon Z6』で撮影してきました。

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

向かったのは多摩動物公園。小さい頃に行って以来で、10年以上行ってませんでした。子供連れの家族で大変賑わっている中、こんな大砲のような機材を持って歩き回ってる人は私だけ。動物たちの見られているという気持ちが少しわかった気がしました。

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S』は長さ約385mm、重さ約2385gと800mmのレンズとしてはかなり小型軽量。それでも大きいレンズであることに変わりはありませんが笑。800mmでヨンニッパと同等のサイズ感というのが凄いことなのですが、あまり伝わりにくいんですよね。ここまでコンパクトにできたのはPFレンズ(位相フレネルレンズ)という光の回折現象を利用し、高い色収差補正能力を実現させる特殊なレンズを使用しているため。このレンズによって使用レンズ枚数が減らすことができ、コンパクトになったわけです。

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

PFレンズは2015年1月29日に発売された『Nikon AF-S NIKKOR 300mm F4E PF ED VR』で初めて採用されました。その後は2018年9月14日発売の『Nikon AF-S NIKKOR 500mm F5.6E PF ED VR』に使われ、今回の2022年4月22日発売の『NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S』に続くのです。どのレンズも小型軽量化され、値段もかなり抑えられています。

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

小型軽量のレンズを実現させるPFレンズ、凄いじゃないかと思われますが、欠点もあります。それは逆光に弱いこと。太陽やスポットライトなどの強い光源にカメラを向けた際、独特なリング状のフレアが発生することがあります。また、コントラストが低下してしまうという場合もあります。ただ、『NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S』ではその弱点もかなり改善されているようです。今回の撮影ではそのような撮影条件がなかったので、試すことはできませんでしたが、ニコン公式の作例ではその進化を感じられるものもありました。

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

詳しいレンズのことはニコンの製品ページで見てもらうとして、ここからは撮った写真の話をメインにしていきましょう。

久しぶりの動物園ということで、何を撮ろうかと考えながら入口から順々に動物を見て行くと猛禽類のエリアがあることに気付きました。フクロウや鷲、鷹はなかなか撮る機会がないので、そっちに行くことにしました。

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

金網のウニャウニャしたのが出てしまいましたが、構図が良かった1枚です。ずっと開放絞りで撮影していましたが、こうなったりならなかったり。F6.3じゃ撮れないということはありませんが、条件がありそうです。

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

 

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

今回の撮影のベストショットはこちら。ダルマワシです。金網の影響もなく綺麗に仕上がりました。くりくりな目と赤い肌、黒い羽根がいい感じで写ってます。上を見上げているポーズもいいですね。

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

一番可愛かったのはお昼寝をしているトラ。大きくてもネコなんだなあと感じました。

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

 

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

テレビを見るおじさんのような格好をしているオラウータン。柵の前は多くの人で近づくとこができませんでしたが、800mmなら遠くからでもこの寄り具合になります。

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

こちらはユキヒョウ。鋭いまなざしに猛獣らしさを感じます。ふわふわとした毛の描写があり、『Z6』でも十分な解像感があるのがわかります。

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

夕方になり、日が傾いてきてからアフリカ園へ。ライオンやアフリカゾウ、キリンなどのメジャーな生き物がいるエリアです。私が動物園で好きな生き物の中に、フラミンゴがいます。目力と大きいくちばしが好きなポイントです。檻の中にはかなりの数のフラミンゴがいましたが、800mmの画角の狭さを活かして1羽だけを写すことができました。

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

可愛い後ろ姿はサーバル。うねりを感じたので縦構図で撮影しました。

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

ペロっとした瞬間を撮れました。凛々しい顔をしていながら、急に舌を出すのが可愛いですね。

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

そして、百獣の王ライオン。この日はオスの姿を見ることはできませんでしたが、メスは撮影できました。こちら側が影になっているのが少し残念ですが、人がどうのこうのできる動物じゃないですからね笑。

Nikon Z6 + NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S

最後にかなり離れた場所から撮影しましたが、ライオンに睨まれました。サバンナで遭遇していたら撮影してる場合じゃないでしょう。

今回の撮影ではっきりしたのが、『Z6』には『NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S』厳しいということ。歩いている動物へのAFは合っていないことが多く、レンズの性能の半分も引き出せていないと感じました。また、現状『Z6』ではピント位置の呼び出し機能が使えません。使えたとしても、AF性能が追い付いていないので撮影は難しいでしょうが…

このレンズを購入した一番の目的は、SUPER GTの撮影。コロナ前に1度撮影にいったことがあり、それからモータースポーツの面白さにハマりました(最近は過去のレース動画ばかり見てます)。『Z9』に『NIKKOR Z 800mm F6.3 VR S』を装着して、サーキットで撮影をしたいですね。SUPER GT以外にもSUPER FORMULAやスーパー耐久などのレースも行ってみたい。800mmでなければ撮れない世界があるので、その世界を存分に楽しめたらと思います。私の『Z9』、早く来ますように。

それではまた。

 

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