お撮みカメラ日記

カメラと写真のちょっとした記録。

#22 Leica Summicron M50mm F2 4th

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Leica M10 + Summicron M50mm F2 4th

2022年も12分の1が終了し、2月に。現在、コロナのオミクロン株が猛威を振るっており、撮影のためだけに出掛けるのが厳しい状況です。今回も、用事のついでにちょこっとだけ撮影してみるというのを繰り返し、作例を集めました。

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Leica Summicron M50mm F2 4th

さて、今回撮影した機材は『Leica Summicron M50mm F2』。現行の第4世代、6bitコードが付いたレンズです。現行と言っても、光学設計は1979年に発売されたものから基本的に変わっていません。外観などの変更としては、1994年にレンズフードが組み込み式になり、2006年には6bitコードが採用されることになりました。1979年の時点で、現代の高画素にも対応できる性能だったというのが驚きです。

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Leica M10 + Summicron M50mm F2 4th

『Summicron M50mm F2 4th』のレンズ構成は4群6枚のダブルガウス。先ほど記載したように、1979年に発売された3rdとレンズ構成は同じです。

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Leica M10 + Summicron M50mm F2 4th

開放絞りF2は明るい部類ですが、ずば抜けて明るいという訳でもないスペック。しかし、被写界深度で考えれば非常に薄い方でしょう。最短撮影距離の0.7mで撮影するとその薄さを感じられます。ボケ具合は滑らかで心地良いですね。

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Leica M10 + Summicron M50mm F2 4th

畳に差し込んだ光を撮影。冬の柔らかい光と、長年使われてきた畳の味がいい感じにマッチしています。

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Leica M10 + Summicron M50mm F2 4th

ぱっと見では何があるのかわかりませんでしたが、よくよく観察してみると鏡が吊られていました。少し青白くなるようにホワイトバランスを調整しています。現像のやり方は人それぞれあると思いますが、私は撮影時に感じた色合いや明るさを再現しようとしています。まずは、カメラの設定で行える範囲で撮影し、その後の調整をPCでするという感じです。

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Leica M10 + Summicron M50mm F2 4th

強い光が射し、明暗がはっきり分かれた写真が元々好きだったのですが、最近はこのような淡い光の写真も良いなと思うようになってきました。その光景の空気を感じる写真とでも言いましょうか。

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Leica M10 + Summicron M50mm F2 4th

 

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Leica M10 + Summicron M50mm F2 4th

建物の裏側にあった何かの配線。ケーブルのうねりと金属の錆がいいなと感じました。キラキラと主張の激しい被写体は一発で目を引くので、インパクトが欲しい時にはいいのですが、このような地味でもじっくり見ると引き込まれる被写体が個人的には好きかもしれません。

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Leica M10 + Summicron M50mm F2 4th

 

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Leica M10 + Summicron M50mm F2 4th

ソテツを撮影してみましたが、非常に立体感を感じる1枚になりました。葉の緑色が結構お気に入りです。

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Leica M10 + Summicron M50mm F2 4th

 

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Leica M10 + Summicron M50mm F2 4th

黒いタクシーの間から垣間見えるように黄色の車が見えた瞬間。車の光沢感がよく出ているなと感心しました。

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Leica M10 + Summicron M50mm F2 4th

Leica Summar L50mm F2』の開放絞りは、淡い色で霞みがかったようなふわっとした描写でしたが、この『Summicron M50mm F2 4th』は開放絞りでもコントラストが高く、ピント面の解像感もしっかりしています。

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Leica M10 + Summicron M50mm F2 4th

こちらのショーウィンドウに展示されていたのは可愛いシーサーの置物。沖縄も撮影に行きたい場所です。修学旅行で1度だけ行きましたが、それ以降行っていないのでまた行きたいですね。

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Leica M10 + Summicron M50mm F2 4th

ショーウィンドウの写真が連続してしまいましたが、それくらい惹かれるような展示が多いんです。かなりの頻度で内容も変わっていますし、飽きない被写体の1つでしょう。

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Leica M10 + Summicron M50mm F2 4th

イカレンズと言えばズミクロンとされるほど、有名なレンズ。憧れの1本。ただ、今ではこのレンズを超える『Leica APO-Summicron M50mm F2.0 ASPH.』があります。お値段は約100万円。アポクロマート設計や非球面レンズの採用により、色収差が抑えられ高い解像力を発揮するという究極の仕上がり。そんな至高の1本を使えるようになる日がくればいいなあと思ったりもしますが、『Summicron M50mm F2 4th』も素晴らしいレンズに変わりはありません。撮影していてワクワクしますし、写真を見返しているのも楽しい。良いレンズを手にしたなあと実感します。

まだまだ撮影したりない『Summicron M50mm F2 4th』。1人旅行をしたいという思いが強くなるばかりです。そして展示も。とにかく楽しみなことが多くて仕方ありません。

それではまた。

 

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