今年、東京の桜の開花は3月14日。去年と同じで観測史上最速の開花らしい。
日を追うごとに見頃となってきたので、カメラを持って少し目黒川に散歩しに行くことに。
平日に行ったからなのか、例年のような混雑具合ではなかった。目黒川沿いには枝垂桜(シダレザクラ)と八重桜(ヤエザクラ)、染井吉野(ソメイヨシノ)の3種類の桜があります。そして、今回撮影したのは染井吉野です。
この日選んだ機材は『Nikon Z6』と『Nikon NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S』。『NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S』は私自身、発売が待ち遠しかったレンズの1本です。発売予定日の前に突然発売延期になるなどで半年くらいは待っていたような。この70~200mmという望遠域は、個人的に標準ズームレンズよりも扱う頻度が高い焦点距離なので、実質標準レンズと言っても過言ではないでしょう。
目黒川沿いにはお洒落なレストランやカフェが。しかし、ただひたすらに桜にカメラを向けては歩き、またカメラを向けるの繰り返し。ゆったりした時間を過ごしたいなと思ったりしますが、そう思っていても撮影を始めると休むことなく撮り続けてしまう癖があるみたいです。
先ほどまでの桜は開放絞りで撮影。開放絞りで撮るのもいいのですが、この写真ではF10まで絞ってみました。開放絞りで撮影すると、花弁かしべのどちらかにしかピントがないといった感じになることがあります。また、絞ることで解像力を感じるシャープな描写になります(絞りすぎると回折現象が起きるので注意)。
開放絞りでの周辺減光が気になるという方もいらっしゃると思いますが、日の丸構図やモノクロではわざと減光させることで、被写体を引き立たせることができたりします。私は元々、周辺減光は好きではありませんでしたが、オールドレンズで撮影をするようになってからこのような写真も撮るようになりました。
川を見下ろすとカモの姿がありました。別日にはカワセミが飛んでいましたが、撮影できず…いつかは撮ってみたいと思う被写体の1つです。
最後は建物に写った影をモノクロで。『Z6』のピクチャーコントロールには通常の「モノクローム」以外に「チャコール」、「グラファイト」、「バイナリー」、「カーボン」の4種類の設定があります。私が好きなのは「カーボン」。重みのある黒と中間色の表現がいい塩梅でモノクロ撮影ではよく使っています。
今回は『NIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR S』で撮影した桜でした。また、オールドレンズでも桜を撮影したので、そちらも現像でき次第書きたいなと思います。
それではまた。