初めに何から書いて行こうかと、防湿庫を物色しながら考えていました。レンズか、ボディか、はたまたコンデジか。「機材は何を使われていますか?」と聞かれた時にレンズから答えないよなって思いながら、選んだのは『Nikon Z6』。ニコンが2018年に発売したフルサイズミラーレス一眼カメラだ。フィルムからデジタル一眼レフ、ミラーレス一眼へとカメラが進化している今では驚くこともないでしょう。私が『Z6』を購入したのは2019年の4月。メイン機として使っていた『Nikon D810』のサブ機が欲しいという理由で購入した。ただ、レフ機しか使っていなかったので、ミラーレスってどうなのさとその性能を疑うのと同時に、今後はミラーレス機が主流になるという時代の流れを感じていたのも覚えてる。
前置きが長くなってしまったが、あの時『Z6』を買って良かった。サブ機として購入したつもりが、気付けばメイン機となっていたくらいに気に入っている。
私が初めて触ったレンズ交換式のカメラは『Nikon D80』だった。父から借りて修学旅行に持って行ったのを覚えている。それから『Nikon D7000』、『D810』へとニコン一筋のカメラライフが始まったのだ。『Z6』を買った時、フルサイズミラーレスと言えばソニーだった。一応、ソニーのカメラを試してみたが、案の定しっくり来なかった。そもそも、サブ機としての検討だったのでニコン以外は考えていなかったが。
初めて触ったカメラは非常に大事だと思う。今からカメラを始めたいという方はぜひ、色々なメーカーのカメラを触って判断していただきたい。
『Z6』がメイン機となったのは、「ミドルレンジシャープ」の存在、Zマウントレンズの圧倒的な描写性能、オールドレンズが楽しめる、の3点が大きな理由だろう。
『Z6』の有効画素数は2450万画素。高画素モデルというわけではないが、写真全体がパキッとしたように感じる解像力がある。「ミドルレンジシャープ」は「輪郭強調」と「明瞭度」の中間のシャープを調整できる機能。大きくプリントする際に活躍している。
Zマウントレンズに外れなしと言われることがある。それは、卓越した描写性能を誇る「S-Line」のレンズだけではない。通常のレンズも素晴らしい性能を発揮してくれる。『NIKKOR Z 24-200mm F4-6.3 VR』は特に気になっている1本だ。コンパクトに撮影をしたい時の1本として、明るい短焦点レンズと組み合わせて使いたいなと思ったりしている。
フィルムカメラでは『OLYMPUS OM-2』を使っていたこともあり、『Z6』に初めてつけたオールドレンズはオリンパスのOMマウントレンズだった。『Z6』のクリアで見やすい電子ビューファインダーのおかげでMFのピント合わせは快適。また、センサーのカバーガラスの薄さも写りに関係しているのではないだろうか。
そして、OMマウントレンズはオールドレンズが楽しいと感じさせるきっかけとなり、Zマウントレンズとは異なる写りをするレンズを求めるように。マウントアダプターの持つ魔力にすんなりとやられてしまったわけです。
『Z6』のお気に入りのポイントを書いていくうちに、多彩な「クリエイティブピクチャーコントロール」や深くてグリップの握り心地も好きな所だなと。それらも書き始めたら、おつまみというよりフルコースか食べ放題。ボディに関しては今後も触れることが多いだろうし、抑え気味にしておこうと思います。
桜の開花も順調なようで、今年こそは撮影したいものです。
それではまた。