お撮みカメラ日記

カメラと写真のちょっとした記録。

#10 Nikon NIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR S

 

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Nikon Z6 + NIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR S

関東も梅雨入り。高温多湿という機材にとってはあまりよろしくない季節です。防湿庫が1番快適な空間なんだろうと思いつつ、少しでも歩いて運動したいという気持ちがあります。外での撮影は実質運動ですから。ですが、電車に乗って長距離を移動するのも今はまだリスクが大きいので、散歩がてら撮影をすることにしました。

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Nikon Z6 + NIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR S

今回は待ちに待ったレンズ『Nikon NIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR S』です。植物の撮影が好きな私にとって必要不可欠なマイクロレンズは、1番欲しかったレンズと言っても過言ではありません。マイクロレンズがあれば、いつもと違った小さな世界を見ることができます。写真を撮りたいという方は持っていて損のないレンズの1つでしょう。

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Nikon Z6 + NIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR S

葉の先端にピントを合わせてシャッターを切りました。屋外で風のある所だとMFでじっくりピントを合わせることが難しく、基本的にAFでピントを合わせています。なので、『Nikon Z6』でも問題なくスッとピントが合ってくれるのは助かります。

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Nikon Z6 + NIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR S

絞り込んでの撮影。設定を確認するとF20(実効F値)でした。これだけ絞ってもシャープな描写には驚きました。普通、回折現象で少しぼやけてしまうのですが…思い切って絞っても使えると感じた1枚です。

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Nikon Z6 + NIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR S

 

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Nikon Z6 + NIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR S

扇状に広がる葉。ミラーレス一眼カメラの撮像範囲の周辺部までカバーする広いAF領域により、気軽にAFポイントを周辺部に設定することが可能です。また、画面端でもシャープな描写をしてくれるレンズ性能のおかげで、気兼ねなく周辺部にピントを持ってくることができます。

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Nikon Z6 + NIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR S

 

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Nikon Z6 + NIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR S

少し見上げて竹の節を撮影してみました。背景のボケが柔らかくて綺麗です。中望遠レンズとしても非常に優秀な1本だと感じます。

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Nikon Z6 + NIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR S

葉の黄緑色と壁のコバルトブルーの色が良い組み合わせでした。開放絞りで撮影し、さらにヴィネットコントロールの効果を弱めにし、周辺部が暗くなるように現像してみました。日の丸構図時に周辺減光を上手く使えば、より主題がはっきりします。

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Nikon Z6 + NIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR S

最後は紫陽花を撮影。今年はもう撮れないかと思っていましたが、何とか撮ることができました。本当は鎌倉の寺院などで咲き乱れている紫陽花を一日かけてじっくり撮りたいのですが、それは来年に期待したいと思います。

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Nikon Z6 + NIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR S

撮影を終えてみると植物しか撮っていないことに気付きました(笑)。今回は植物の写真だけをお見せしましたが、この『NIKKOR Z MC 105mm F2.8 VR S』、Fマウントの『Nikon AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F2.8G IF-ED』と比較すると大幅に描写が改善されています。試しに金属製の腕時計を撮影しましたが、色収差やにじみが無く、玉ボケの縁に色が付かないなど物撮り用のレンズとしても大変優秀だと感じました。値段に関しても「S-Line」にしてはリーズナブルなのも嬉しいですね。このレンズを使いたいがために、Zマウントボディを購入するのはアリだと思います。使い始めて2週間程ですが、これからもガンガン使っていきたい1本です。

それではまた。